フォーマット

HDD、USB、SDカード等の電子記憶媒体の「ファイルシステムの識別子」や「パーティション情報」、「ディレクトリやファイルの名前や構成情報」等の管理情報を保存する領域(以下、管理領域)の初期値を記録し、使用できる状態にすることを指す。

使用中の記憶媒体をフォーマットした場合、管理領域が初期化されてしまうため、保存していたデータをOS上から視認することができなくなる。

WindowsPCを用いてフォーマットを行う場合、管理領域の初期化だけでなく、不良セクタの診断も同時に行われる。また、オプションの「クイックフォーマット」を選択することで、不良セクタの診断を行わずに管理領域の初期化のみを行うこともでき、通常のフォーマットと比較して短時間でフォーマットを完了することができる。

デジタル・フォレンジックにおいては、フォーマットにより管理情報が初期化された電子記憶媒体を調査する場合、フォーマットがされてもデータ保存が可能な領域の上書き等は行われない場合もあるため、データ保存が可能な領域に残存データがあれば、フォレンジックツールや復元ソフト等を用いてデータを復元することが可能となる。

類義語

  • ディスクフォーマット