セクタ

セクタとは、円盤状(磁気ディスク、光学ディスク等)の記憶装置のデータ書き込みの最小単位のことをいう。

円盤状のディスクの表面には、同心円状に分割されたトラックと呼ばれる領域があり、そのトラックをいくつかに分割して扇形となる部分をセクタと呼称する。セクタのサイズは、ファイルシステム等によりさまざまであるが、NTFSは一般に1セクタ512バイトとされている。また、昨今のハードディスクの大容量化に伴い、4Kセクター(1セクタ4096バイト)のものも登場している。

セクタは、データ書き込みの最小単位であるが、ファイルシステムでデータを管理する最小単位は、このセクタのいくつかの集合体であるクラスタと呼ばれる単位となる。NTFSのクラスタサイズは、一般に4,096バイトであり、8セクタ分の領域となる。セクタ単位で管理しない理由としては、OSがセクタ単位でデータを読み書きすると効率が悪くなるためである。

デジタル・フォレンジックにおいて、セクタサイズ、クラスタサイズからスラックスペースの残置データについて調査することが可能である。

類義語

  • セクター
  • ディスクセクタ