「リーガルテック」の認知・導入状況
大企業ではリーガルテックに関する認知・理解が進んでいるものの、法務担当者全体でも6割超が「知らない」もしくは「名前を聞いたことがある程度」と回答しており、未だ法務業務におけるIT活用が進んでいないことがうかがわれる。大企業、中堅・中小企業とも、導入までいたっているのは2割未満にとどまっており、市場は未だ黎明期といえる。
リーガルテック市場規模(2019年試算)
リーガルテック市場規模は、法務系サービスで言えば内部調査、知財系サービスで言えば知財調査が最も大きな割合を占めている。
サービス種別の認知度は契約書審査がトップ
大企業、中堅・中小企業とも、「契約書審査・レビュー、契約管理」「法令、判例情報サービス」「弁護士検索、相談」「登記」など、日常的な法務業務に密接にかかわるものが認知されている傾向。
リーガルテックが活用できそうな業務(法務)
「組織法務」や「登記・申請業務」におけるリーガルテック活用期待が高い。また、「組織法務」「法令・凡例調査」並びに「社員教育・啓蒙」において、大企業の方が、中堅・中小企業よりニーズが有意に高い。
リーガルテックが活用できそうな業務(知財)
知財業務では、「係争対応」及び「社員教育・啓蒙」に対し、リーガルテック活用のニーズが高い。一方で、この分野におけるリーガルテックソリューションはまだ立ち上がっておらず、業務課題として潜在ニーズはあるもの、具体的な解決策に乏しい。
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